新型コロナウイルス検査の実施を検討されている中で、 何から始めれば良いのかご不明な方 検査室や検査場所の立ち上げをご検討されている方
【新型コロナウイルス検査について】
新型コロナウイルスの検査方法は大きく分けて「遺伝子検査」「抗原検査」「抗体検査」の3つがあります。 また、「遺伝子検査」には「PCR検査」と「LAMP法」があり、それぞれ、結果の出る早さや精度等が異なっていて、どちらにもメリットやデメリットがあります。
「PCR検査」と「LAMP法」は、検体の中に含まれるウイルスの遺伝子を検出する方法で、精度は高いとされています。 「抗原検査」は、ウイルス由来のタンパク質(これを「抗原」といいます)があるかどうかを調べる検査です。30分ほどで結果が出ますが、一定以上のウイルスの量が必要なため、無症状や感染初期の診断には向いていないとされており、精度はPCR検査に比べると劣るといわれています。
PCR検査と抗原検査の2つの方法は、検査をした時点で体内にウイルスが存在するのかどうかを調べるのに対し、「抗体検査」は、ウイルスに対する「抗体」(免疫物質)があるかどうか、つまり過去にウイルス感染があったかどうかを調べる検査です。 新型コロナウイルスの診断のために保険収載されている検査方法は、遺伝子検査の「PCR検査」「LAMP法」と「抗原検査」です。
【各検査方法で検査に用いる検体および検査対象者について】
PCR検査およびLAMP法
- ●検査に用いる検体 鼻咽頭、鼻腔ぬぐい液・唾液・痰
- ●検査対象者 無症状もしくは症状が出てから9日以内であれば唾液でも検査可能
抗原検査
- ●検査に用いる検体 鼻咽頭、鼻腔ぬぐい液・唾液(抗原定量検査) 留鼻咽頭、鼻腔ぬぐい液(抗原定性検査)発症2日目~9日目までの有症状者の確定診断 ※発症から10日目以降で陰性判定の場合は、確定診断としてPCR検査が必要になる
- ●検査対象者 定量検査:発症からの日数に制限なし。無症状でも検査可能。 定性検査:有症状者のみで発症2日目から検査可能。発症10日目以降で陰性判定の場合は確定診断として鼻咽頭PCR検査を行うことが推奨される。
抗体検査
- ●検査に用いる検体 血液
- ●検査対象者 現在は何も新型コロナウイルス感染を疑うような症状はないが、過去に感染があったかどうか知りたい方。 新型コロナウイルスに対する抗体があるかどうか気になる方。
遺伝子検査 | 抗原検査 | 抗体検査 | ||
---|---|---|---|---|
PCR検査 | LAMP法 | |||
保険収載 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
検査時間 | 1~5時間 | 35分~1時間 | 30分程度 | 30分以下 |
検出対象 | 遺伝子 | ウイルスのタンパク質 | 免疫物質 | |
検体 | 鼻咽頭、鼻腔ぬぐい液・唾液 | 鼻咽頭、鼻腔ぬぐい液・唾液 | 血液 | |
一度の処理件数 | 96 | 16 | ー | ー |
参考
厚労省 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html
新型コロナウイルス検査の中でも精度が高く信頼性が高いとされているPCR検査を実施する際に必要な試薬および設備については以下に簡単に列記しています。
主要アイテム
▼PCR検査室の装備の一例
- 安全キャビネット
- 遠心機
- リアルタイムPCR装置
- クリーンベンチ
- 冷蔵庫・冷凍庫
- オートクレーブ
※検査数、検査スペースに見合った最適な設備をご提案いたします。
▼新型コロナウイルス検査キットの一例 ■研究用試薬
- SARS-CoV-2 Direct Detection RT-qPCR Kit(タカラバイオ 研究用試薬)
- SARS-CoV-2 Detection Kit -Multi- (東洋紡 研究用試薬)
- 2019新型コロナウイルス検出試薬キット (島津製作所 研究用試薬)
- いずれも保険適用となる検査キットで、他にも各社取り揃えております。
- インフルエンザと同時に検出するキットもございます。
■体外診断用医薬品
- Takara SARS-CoV-2 ダイレクトPCR検出キット(タカラバイオ)
- Ampdirect 2019-nCoV検出キット(島津製作所)
- その他、各社取り揃えております。
※検査数、スケールに見合った最適な組み合わせをご提案いたします。
新型コロナウイルス検査の実施を検討されている中で、 実施を検討しているが、何から始めれば良いのかご不明な方 検査室や検査場所の立ち上げをご検討されている方
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